昭和シェルソーラー 九州軸に最大級工場 太陽電池 生産増強 2011年、500人雇用昭和シェル石油(東京)グループの太陽電池メーカー「昭和シェルソーラー」(同)が九州を第1候補に国内最大級の新工場建設を計画していることが9日、明らかになった。総投資額は約1000億円。今夏をめどに建設地を決定し、着工。2011年の完成を目指している。新規雇用は500人程度を見込む。
発電過程で二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光発電は、地球温暖化対策の観点から脚光を浴びており、欧州向けを中心に需要が好調。今後は需要拡大が見込める国内販売も強化することから、大幅な生産能力増強に乗り出すことになった。
新工場の建設地は、同社が生産拠点を置く「宮崎県から遠くない国内」(首脳)から選定する方針で、敷地面積は40万‐50万平方メートルを予定。発電効率を向上させた新製品の生産を目指しており、年間生産能力は原子力発電所1基分の発電能力に匹敵する1000メガワットを計画している。
同社は、従来型の太陽電池が素材とするシリコンの代わりに、銅などを使用する次世代型薄膜系(CIS)太陽電池を得意とする国内メーカー。
CIS型では世界初の商業生産プラントとなる第1工場(生産能力20メガワット)を宮崎市田野町に建設し、07年7月から操業。現在は近接する宮崎県清武町に第2工場(同60メガワット)を建設しており、4月ごろから本格生産を計画している。
■太陽光発電
太陽電池を利用して、太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電システム。発電過程で二酸化炭素(CO2)を排出しないことから環境への負荷が少なく、石油などの化石燃料に代わる新エネルギーとして普及が進んでいる。ただ、天気などの自然条件によって出力が変動するほか、火力や原子力などに比べて発電コストが高いことから、補完的な電源とみられてきた。
=2009/01/10付 西日本新聞朝刊=